アナログハイビジョンとは

先ほどの記事で、防犯・監視カメラには「アナログカメラ」と「IPカメラ(ネットワークカメラ)」の二種類があると書きましたが、今回はアナログとデジタルを融合させた、「アナログハイビジョン」について取り上げていきます。

アナログハイビジョンはアナログとデジタルの良いとこどり?

アナログハイビジョンは、簡単に言うとアナログ方式の接続のまま、高画質な映像を記録できる規格です。
IPカメラ(ネットワークカメラ)と比べて、既存のアナログカメラと同じ同軸ケーブルを使用できる、遠隔での監視が不要な場合、システム構築で価格を抑えられる等のメリットがあります。

アナログハイビジョンの主要な規格

現在国内で利用されているアナログハイビジョンの規格は4種類あります。

AHD、HD-TVI、HDCVI、HD-SDI方式です。

AHD

Analogue High Definitionの略称であり、デジタル映像を伝送時にアナログ情報に変換し、さらにアナログから伝送後にデジタル情報にする事でハイビジョン画質の映像が記録できるシステムです。バージョンが2.0まで出ていて、1.0は720pのハイビジョン画質まで対応しています。2.0になると、1080pのフルハイビジョン画質まで対応しています。

HD-TVI

High Definition Transport Video Interfaceの略称で、最大で4K画質まで対応しています。日本国内ではあまり利用されていない規格です。

HDCVI

High Definition Composite Video Interfaceの略称で、1080pのフルハイビジョン画質に対応しています。HD-TVIと同様で、日本国内ではあまり利用されていない規格です。

HD-SDI

High Definition-Serial Digital Interfaceの略称で、もともと放送業界で利用されていた規格です。一般的に他の規格と比べてノイズが少ない事が特徴です。また、他の規格と異なり、映像のみの伝送しか対応していません。音声記録が必要な場合は別途ケーブルが必要になります。

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